入試情報
所沢周辺限定 埼玉県 公立高校 普通科 偏差値ランキング 保存版
※ 普通科以外の専門科・専門コースは、募集定員が少ないこともあり、毎年難易度が変化します。そのため、このランキングには掲載しておりません。
※ 公立高校の学区は2004年度入試より撤廃されましたが、所沢市からの通学時間が1時間を超えうる学校は掲載しておりません。
※ 男子校は青色、女子校は赤色。
受験情報誌などを見ると、『現役大学進学率』は概ね私立高校の方が高く、私立高校の中には80%を超えるところも少なくはない。そのため、私立高校の募集担当者は『現役大学進学率』や『現役大学合格率』を用いて、県立高校との違いをアピールするが、その言葉をそのまま鵜呑みにするのは少し危険だ。なぜなら、県立上位校の生徒は「学費が私立よりも破格に安い」という言い訳も手伝い、納得のできない結果であれば浪人することも厭わない、そんな環境にあるからだ。
一方、私立は逆にその学費の高さから、浪人は選びにくく、たとえ納得できない結果でも進学する傾向にある。そこに加えて、今の時代私立大学であれば、選ばなければどこかには入学できる。名前さえ書ければ受かってしまうような大学だって出てきている。
そう、大学は今や『進学率』などではなく『進学先』が重要なのだ。
とはいえ、高い学費を支払って私立に通わせ、卒業後に行くところが無くて浪人では、さすがに困ってしまう。結果的に、私立高校の場合、『現役進学率』『現役合格率』は高くなることになる。しかし、これでは何の参考にもならない。繰り返すが、大事なのは、進学先なのだ。どこへ何人進学しているのか、その結果をもって判断すべきであろう。
そこで、注目したいのが「国公立大学への合格者数」である。国公立大学は、学費の安さ、伝統的な校風、教育環境の充実など人気が高い。しかし、募集定員も少なく、受験の教科数も多いということで、概ね難関だ。また、一人で何校でも受けられ、何校も合格、のべ人数で表記される私立大学ではなく、一人一校しか合格できない国公立大学への合格者数は、その高校の本当の実績を表しているとみていい。
さて、埼玉県で本当に強い高校は一体どこなのだろうか。
|
順位
|
高校名
|
合格人数
|
|
1位
|
県立 浦和高校
|
263名
|
|
2位
|
私立 栄東高校
(一貫部を含む総数)
|
223名
|
|
3位
|
県立 大宮高校
|
173名
|
|
4位
|
県立 春日部高校
|
160名
|
|
5位
|
県立 川越高校
|
149名
|
|
6位
|
私立 開智高校
(一貫部を含む総数)
|
139名
|
|
7位
|
県立 熊谷高校
|
117名
|
|
8位
|
市立 浦和高校
(一貫・高入生全体)
|
108名
|
|
県立 浦和第一女子高校
|
108名
|
|
10位
|
県立 川越女子高校
|
104名
|
|
順位
|
高校名
|
合格人数
|
|
11位
|
私立 大宮開成高校
(一貫部を含む総数)
|
89名
|
|
12位
|
県立 越谷北高校
|
87名
|
|
私立 星野高校
(一貫部を含む総数)
|
87名
|
|
15位
|
県立 所沢北高校
|
76名
|
|
17位
|
県立 蕨高校
|
68名
|
|
県立 川口北高校
|
68名
|
|
20位
|
私立 川越東高校
|
59名
|
|
21位
|
私立 西武学園文理高校
(一貫部を含む総数)
|
57名
|
|
23位
|
私立 淑徳与野高校
(一貫部を含む総数)
|
55名
|
|
25位
|
県立 浦和西高校
|
51名
|
|
29位
|
私立 城北埼玉高校
(一貫部を含む総数)
|
38名
|
|
30位
|
県立 伊奈学園総合高校
(一貫部を含む総数)
|
36名
|
|
県立 越ヶ谷高校
|
36名
|
※ 11位~30位までの高校は、所沢近隣高校のみ記載しております。
資料2難関大学への進学者数は? 大学別 合格者数ランキング
|
国立 東京大学
|
|
順位
|
高校名
|
合格人数
|
|
1位
|
県立 浦和高校
|
32名
|
|
2位
|
私立 開智高校
(一貫部を含む総数)
|
18名
|
|
3位
|
私立 栄東高校
(一貫部を含む総数)
|
15名
|
|
4位
|
県立 大宮高校
|
11名
|
|
5位
|
県立 浦和第一女子高校
|
4名
|
|
市立 浦和高校
(一貫部を含む総数)
|
4名
|
|
7位
|
私立 立教新座高校
(一貫部を含む総数)
|
2名
|
|
私立 昌平高校
(一貫部を含む総数)
|
2名
|
|
国立 京都大学
|
|
順位
|
高校名
|
合格人数
|
|
1位
|
県立 浦和高校
|
16名
|
|
2位
|
県立 大宮高校
|
7名
|
|
3位
|
県立 川越高校
|
2名
|
|
私立 春日部共栄高校
(一貫部を含む総数)
|
2名
|
|
私立 本庄東高校
(一貫部を含む総数)
|
2名
|
|
国立 東京工業大学
|
|
順位
|
高校名
|
合格人数
|
|
1位
|
県立 浦和高校
|
14名
|
|
2位
|
県立 大宮高校
|
9名
|
|
3位
|
私立 開智高校
(一貫部を含む総数)
|
7名
|
|
私立 栄東高校
(一貫部を含む総数)
|
7名
|
|
5位
|
県立 川越高校
|
4名
|
|
私立 立教新座高校
(一貫部を含む総数)
|
4名
|
|
7位
|
県立 春日部高校
|
3名
|
|
8位
|
県立 不動岡高校
|
2名
|
|
私立 浦和明の星女子高校
(完全中高一貫校)
|
2名
|
|
私立 大宮開成高校
(一貫部を含む総数)
|
2名
|
|
私立 秀明高校
(一貫部を含む総数)
|
2名
|
|
私立 慶應義塾大学(慶應志木高校を除く)
|
|
順位
|
高校名
|
合格人数
|
|
1位
|
私立 栄東高校
(一貫部を含む総数)
|
89名
|
|
2位
|
県立 浦和高校
|
81名
|
|
3位
|
私立 開智高校
(一貫部を含む総数)
|
55名
|
|
4位
|
県立 川越高校
|
32名
|
|
5位
|
県立 大宮高校
|
31名
|
|
6位
|
県立 春日部高校
|
26名
|
|
7位
|
私立 浦和明の星女子高校
(完全中高一貫校)
|
25名
|
|
8位
|
市立 浦和高校
(一貫部を含む総数)
|
22名
|
|
9位
|
私立 大宮開成高校
(一貫部を含む総数)
|
17名
|
|
10位
|
県立 浦和第一女子高校
|
16名
|
|
私立 西武学園文理高校
(一貫・高入生全体)
|
16名
|
※ 各校それぞれ、卒業生の人数や指導期間が異なるため、単純に人数だけで比較はできません。たとえば、ランキング内の高校で最も少ない浦和明の星は一学年の定員が160名、最も多い星野高校は650名です。
これらの資料から、卒業生の人数や指導年数に違いがあるとはいえ、数字の上では、浦和・浦和一女を頂点としたヒエラルキーが崩れかけていると言えよう。旧学区の雄である川越高校、春日部高校、熊谷高校といった伝統校、理数科を筆頭に「打倒!浦和」で年々進学実績を伸ばしている大宮高校、公立の中高一貫校として2007年4月に開校した市立浦和高校など、いまだ上位に位置している大半の高校は公立高校ではあるものの、開智高校や栄東高校を先頭に、私学の伸びは目を見張るものがある。県立王国として名高い埼玉県ではあるが、子どもにとって本当に良い高校はどこなのか、多すぎる選択肢に惑わされることなく、むしろ選択できる自由というメリットに変えられる、多角的な視点が大切になるだろう。